電子辞書と電子ブックと携帯電話

私見では日本で今もっとも電子ブックとなりえそうなのは電子辞書だと密かに思っている.もちろん,携帯電話もその筆頭だが,こちらは画面サイズや端末サイズから限界があるのだ.携帯電話でいいという人もいるだろうし,携帯電話の方がいいという人もいるだろうし,キャリアやメーカーとしてもコンテンツをネットを介してダイレクトに扱えることによるメリットが大きいだろうから比較的積極的に展開していくと思う.でも,これは普通っぽいのでおもしろくない(ぉ

一方,電子辞書は日本においては持ち歩く電子機器としては無類に調子がいい.英語学習が比較的苦手な民族であるというのも原因だろうが,電子辞書を持っている人は意外と多いのではないかと思う.うちは6人家族だが,4台くらいある.まぁ,PDAも私が4台くらい持っていそうだが(w で,この電子辞書,きっと電子ブック機能や簡単な計算機(電卓)機能,家計簿機能,はたまた日記が書けたり住所録になったりするのも出てくると面白いなと….SONYがモバイルムービープレイヤーやモバイルゲーム機をパーソナルモバイルウェアとして戦略的に販売しそうな雰囲気だが,一人一台のモバイルウェア(いまはPDAとも呼ばれているようなもの)として電子辞書は近いところにいる,かもしれないのだ.サイズ的にも携帯するのにギリギリのサイズを維持していると思うし,本としてもちょうどよいサイズのような気がする.

実際,Sharpからは大画面のカラー液晶を搭載したものや,SDカードスロットがついたものなど高機能なものが発売されてきた.ポイントは値段なのだが,付加価値機能に対して果たしてどれだけ金を出すだろうかというところになってくる.ここは難しいところだがPDAや携帯電話に比べて比較的値段は何とかなる気がする.現状,PDAの機能と電子辞書の機能を比較したときの,PDAの価格はかなり抑えられていると思う.無理しているというか,電子辞書は余裕があるというか….電子ブック機能を持つならZaurus SL-C7xxやCLIE PEG-UX50などのように液晶部分がぐるっと回転して折りたためるような構造が望ましい.電子ブックだから見開き両面というものが目立つが,電子ブックだからこそ片面で片手で操作できることが強みになるはずなのに,両面開きなものを発表しているメーカーは不思議でならない.ある程度高機能なものが出てきて,それらが売れはじめたころには,きっとbluetoothなりUWB(まだ無理か)なりの近距離な通信が普及してきてそれらを使うことも想定される.まぁ,通信はできなくてもいいのだけどね….できるんだったらPHSとかキャリアによるものじゃくてbluetoothあたりでしょうね….

で,機能的ライバルは携帯電話なんだけど,辞書としてみた場合,やっぱり携帯電話で辞書引きまくりたいかと思うとそうは思わないという前提が私の中にあるのがこう思ってしまう原因なのだから,棲み分けできるんじゃないかと... 辞書ってふだんは置いて引きたい気がするんだよね….電子ブックの機能との相性いいと思うし….わからなかったらその言葉をなぞったら辞書モードになって説明が出てくるとか便利そうぢゃない???

ちなみに,「電子辞書として販売する」のに意味があって,現状この上記のことはPDAでできてるんだよね….SL-C7xxシリーズなんてまさになぞって検索とかもできるし….でも,デフォルトでそれができて,かつシンプルに使いやすくカスタマイズされてて,基本的には辞書であって,売れる分価格も抑えられてってのに意味があると思うのでした... そして,PDAとか電子辞書とか電子ブックとかっていう機能的な差別がなくなって売り場も統一,モバイル総合機器(PDA)ってなるとPDAはかなり存在としては生き残れるなぁ〜と思ったりした日でした.あぁ〜,書いてたらなんだかこんなの売れなさそうにも思えてきたよ(ToT) 電子辞書と電子ブックと家計簿、これにメールが本当はほしんだけどね….通信は厄介だから後回しで….主婦とかには絶好だと思うんだけどなぁ〜 主婦じゃないからわからんのだけど(ぉ Sharpさん,電子辞書と称して,こっそり電子ブックとかの機能があることは発表せずに売り出してみませんか?(なぜだ〜)

単にリナザウのアップデートをしたついでにいろいろ環境整備を再度やったりして,英英辞書とかもいれてみたんだけど,できたらすっごいよい感じなんだけど,データ揃えたりするのがなかなか面倒だったなぁ〜なんてところから再起動時間が長いので書き始めただけだったりする(^^;